
IN THE KITCHENあの人の台所 Vol. 04 阿部由希奈さん and CURRY主宰
2022.01.07
IN THE KITCHENでは、毎回、気になるクリエイターのキッチンを訪問。第4回目は、創作カレーで人気の「and CURRY」主宰、阿部由希奈さんが登場します。流しでカレー屋をはじめ、全国でのイベントやレッスンでの活動を経て、現在は新代田にある店舗兼研究拠点「kitchen and CURRY」を中心に活動。阿部さんのキッチンとLife&Beauty by JUN ONLINEで気になったアイテムについてお話を伺いました。
阿部由希奈さん
1984年生まれ、大阪府出身。会社員をしながら「and CURRY」の屋号でカレー料理人として活動。様々なイベントやお店とのコラボレーションを通して創作スパイスカレーを提供する。2018年、カレー活動の拠点となる「kitchen and CURRY」を新代田に開設。
Instagram:
@yukinaa.m
kitchen and CURRY 世田谷区羽根木1-21-24
Instagram:
@andcurry.official
多国籍なムードと動きやすさを重視したキッチン
新代田の駅から徒歩5分。木々に囲まれた閑静な住宅街に「kitchen and CURRY」はあります。住人や近所のショップオーナーは古くからこの土地に住んでいる人が多く、みな仲良し。


「kitchen and CURRY」の目印は、和風な引き戸と看板キャラクターの猫のももこと晋作。阿部さんの飼い猫をイラストにしたキャラクターで、店内でも様々な場所で姿を見せてくれます。ももこと晋作のオリジナルアイテムも展開するほどの人気者。


店内に入ると、キッチンスペースとレストラン席が並んでいます。
「間借り時代のオーナーさんにご紹介いただいた物件で、カウンターとキッチンを増設し、スリランカの家庭をイメージしたムードにしました。旅先で出合った多国籍なアイテムが混在しています」
吊り戸棚には、カレー作りに欠かせないスパイスがズラリ。
「料理をする時に取り出しやすいという理由もありますが、お客様に実際に使っているスパイスをご覧いただきたくて、ガラスの瓶に収納しています」


「カウンター前のタイルは、チュニジアの異国感があり、お客様がカレーを写真に取った時に映り込むので、撮影スポットになっています。店内で使用しているプレートは、カレーが載ったときに綺麗に見えて、さらに手触りと持ちやすさが大事。ゆかりのある淡路島の窯元〈あわびウェア〉さんのお皿です」


「プレートは様々な種類を混ぜて使っていて、最近は長崎県の波佐見焼のスリップウェアも追加。柄の表情が美しく、料理をよそった時に奥行きが出て絵になります。特注品なのでお皿の裏には店名が入っているんですよ」
キッチンのツールも、機能性と審美性にこだわりが。
「ボウルは白いホウロウで揃えて、清潔感があるスッキリした見た目になるようにしています。重ねて置けると場所をとらないので、サイズ違いで揃えました」


「欠かせないアイテムは、スパイスミル。ホールスパイスを挽いて、すぐに香りが立つんです。『kitchen and CURRY』ではチャイの代わりにターメリックミルクをご提供しているので、粗く挽いたりパウダーにしたりして、スパイスをいいとこ取りできるように使用しています」


「and CURRY」のカレーの特徴は、契約農家から直送で届く旬の野菜を中心に日々メニューを決めていること。そして、醤油、みりん、だし、柚子などを和の要素を隠し味として入れることも多く、日本人の舌に合うのだと言います。現在は2日ごとメニューを変えており、常時3種類用意。「どんな食の選択をしている方でも楽しめるように」と、うち1種はヴィーガンカレーにしているそうです。取材した日に出していた下仁田ネギと牛すね肉のカレーは、この季節に出す定番メニューで、毎年楽しみにしているお客様も多いのだとか。
「お家でも『and CURRY』のカレーを楽しめるよう、様々な書籍も出版しています。まだあまりお家でスパイスカレーを作ったことがない方には、限られたスパイスと簡単な行程で54通りのメニューが作れる『and CURRYのフライデーカレー』(立東舎)がオススメ。カレーを日常的に楽しんでくださいね」
阿部由希奈さんが使ってみたいもの
阿部さんのチョイスしたアイテムは、お店ではもちろん家庭でも使ってみたいと思ったもの。使いやすさと見た目がいかに空間のムードに調和しているかが、選んだポイントになっています。
料理が映え、高級感が漂う黒いプレート
和食でも洋食でも使用できる磁器のお皿は、食洗機対応で、レンジも使えます。阿部さんは白と迷って黒をチョイス。「スプーンの金色が綺麗に見えると思い、黒を選びました。カレーや副菜を豆皿に入れて、プレートに並べるのが写真映えのポイント。旅先で見つけた器をよく小皿として使っています。今日はネパールで購入したもの」


柔らかい生地と、用途別3サイズ展開が魅力
「and CURRY」のカレーは、たっぷり入った野菜が自慢。日々、消費する果物と野菜の量はとても多いそう。「レモン、柚子はよく使うので、一番小さなサイズに入れて保存するとキッチンでばらばらにならないですよね。娘と出かける際に、おやつを収納しても良さそう。一番大きいサイズは、カレーには不可欠な玉ねぎを入れてストックしたいです」


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¥2,640
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Dark Blue
優しい色合いがお店の雰囲気にぴったり
「and CURRY」では、お店やキッチンで使用するアイテムにもこだわりが。
「キッチンリネンも、お客様とスタッフの目に触れて心地よいものを選びたいですね。お店の雰囲気を大切にしているので、素敵な色合いで嬉しいです。実際に触るとわかるのですが、生地がやわらかくて、赤ちゃんのお世話にも使えそうなんです」
※1月下旬発売予定です。

カトラリーの回転率も助ける吸水力
カレーを食べるときに使うスプーンは数に限りがあるため、使ったらすぐに洗っておく必要があるのだと言います。「スプーンを洗ってディッシュクロスに置いておくと、すぐに水を吸ってくれて、またすぐにお客様に出すことができそうですね。一つ一つ水を拭き取るよりもずっと効率的になりそう」

皿洗い用洗剤は、自然環境と肌への刺激を考慮して
「and CURRY」のカレーは動物性の油が少なくサラッとしている上、ほとんどのお客さまが一粒残らず召し上がるため、普段食洗機は使う必要がなく、皿洗いも苦ではないそうです。それでも手荒れは避けられないのだとか。
「店舗運営をするうえで、ゴミを増やさないこと、プラスチックをなるべく使わないことなどは普段から心がけていますが、まだまだできていないこともたくさん。皿洗い用洗剤はよく使用するので、本当は自然環境に還る、人の肌に優しいものを使うのが理想です。こちらは香料が入っていないところやシンプルなパッケージも好感が持てました!」

カレー作りを始めたきっかけが、自分の身体を気遣ってだったという阿部さん。彼女の手から作られるカレーはスパイス使いや隠し味、たっぷりの野菜が優しいハーモニーを奏でます。契約農家さんからの野菜をはじめ、素材選びも細やかな気遣いが感じられました。それは、日常品のセレクトも同じこと。作る人、食べる人、さらに地球環境にまで思いを馳せた、ラインナップでした。
TEXT: AIKA KAWADA
PHOTO: SOICHI ISHIDA

エディター AIKA
大学卒業後、語学と服飾デザインを学びにパリへ。
バイトで始めた編集・ライターが本業になり、ファッションやビューティを中心に執筆。
週末は映画とビオワイン、パンがあれば幸せ。
瞑想とアーユルヴェーダが気になる。