冬の巣ごもりに向けて、キャンドルをお部屋に
2021.09.07
by Aika Kawada
肌寒い日が続き、夏の終わりを感じる今日このごろ。旅行にも行けず少し寂しい気もしますが、秋がいちばん豊かな季節だと思っているので、正直なところ未練なし。むしろ、というかおそらく、今年も高い可能性でおこもりしっぱなしの秋、冬を余儀なくされる。ならば、誰よりも充実したSATY HOMEを送るべく、森の生き物たちのように素敵な巣作りに励もうではないか。寒い長い冬は、もう、すぐそこ!
取り入れるは、まず香りから。〈Maison Louis Marie〉のキャンドルを手に入れました。日本の多湿な気候のせいか香水から気持ちが離れていたのですが、No4.のBois de Balincourtの香りがウッド系大好きの琴線にヒット。トップノートは、サンダルウッドとシダーウッド、続くミッドノートはベチバー、ナツメグ、シナモン、最後のベースノートはアンバーウッド。ウッド系はハンサムでスパイシーな香りが多いですが、ベチバーの瑞々しさが効いてひやっとした爽やかが。でいて、ちょっとだけシナモンの甘さもある。恥ずかしさを承知でいうと奥ゆかしく女性らしい、凛としている香り。はっきり言うと、モテそうな香りです。なるほど、香りの名前は、フランスのBallincourtの森にある「恋人の小径」と呼ばれる小道にちなんでいるのだとか。小径(しょうけい)という言葉を初めて知ったのですが、調べたら二人以上並んでは通れないほどの小道だそうです。ロマンチックですね。
火を灯さなくとも微かに部屋に香り、ささやかでなんとも品があり、仕事に精を出すデイタイムにぴったりなのです。お香の湿っぽさや、流行りの木を燃やすサントとも違う、ソイワックスに練り込められた精油の調香のなんと、深みのあることか。火を灯せば、一層香り、一気にお部屋がハッピーなリラックスモードに。そばに置いていた、本や手帳などの紙ものにいつの間にか香りが染みて、外出先でもふと好きな香りに包まれる幸福感に、秋空の下浸れます。
そして、最後にキャンドルを長持ちするコツを。最初に2時間ほどキャンドルをつけると、その後、均等に燃焼させることができるのだそう。芯は6mm以下に小まめにカットすると、黒煙や不純物のろうへの混入を防ぐことができるそう。絶賛実践中です。
エディター AIKA
大学卒業後、語学と服飾デザインを学びにパリへ。
バイトで始めた編集・ライターが本業になり、ファッションやビューティを中心に執筆。
週末は映画とビオワイン、パンがあれば幸せ。
瞑想とアーユルヴェーダが気になる。