
STORY ABOUT WAPHYTOフェミニンケアで“潤うからだ”を作る
2021.04.23
今では耳にする機会も増えてきたデリケートゾーンケア。でも、なぜそれが大切なのかを理解している人はまだ少ないように思います。〈Waphyto〉を手がける森田敦子さんはいち早くその重要性を訴えてきた第一人者です。ご自身の経験を踏まえて、化学的かつロジカルに、デリケートゾーンケアについて教えてくれました。免疫力にもつながる粘液力の大切さをぜひこの記事で知ってもらえたら嬉しいです。
どん底の時に出会った恩師と性科学
フェムテックという言葉が生まれる遥か昔から、膣ケアの大切さを訴え続けてきた森田敦子さん。きっかけとなったのは20代前半、客室乗務員時代にダストアレルギー性気管支喘息を患い、その治療過程で脱毛とステロイドによる副作用を経験したことでした。
回復後に身体を一から見直そうと植物薬理学を学ぶため渡仏。そこでは、セクソロジー=性科学と今でも交流が続く恩師との出会いが待っていました。
恩師である婦人科医のベランジェール・アルナール医師は、身も心も傷ついていた当時の彼女を抱きしめるように「本当にあなたは大丈夫よ」と言ってくれたそう。
「その時の私は『何が大丈夫なの? 適当なことを言って』と思っていました。でも、しばらくすると髪は完全に戻り、30代後半で生理が戻りました。そして、子供は望めないと言われていたのに、40代前半で自然妊娠をしたんです」

潤うからだでなければ細胞は回復しない
失われた細胞が蘇る過程で、身を以て感じたのが日本ではタブーとされ、学問にもなっていなかった性科学の大切さでした。
「植物の科学を学び、症状に合わせて植物を摂るだけで良くなるわけではなく、食欲・睡眠という土台に加えて、重要なのが性科学。『性科学を医学的に理解しなかったら薬草なんて効かないよ』と言われて、びっくりしました。日本ではタブーな話がフランスでは医学だったんです。髪の毛を戻すのも、結局化粧品ではなくてインナーの働き。膣の粘液がしっかりと潤っている、いわゆる“潤うからだ”でなければ、身体の細胞も再生しないんです」
粘液は体内に侵入しようとするウィルスをブロックし、異物を体外へ排出してくれる。粘液力=免疫力であり、女性ホルモンとも直結する。身体の健康や精神バランスを司る大切なバロメーター。これこそが、膣ケアの大切さにつながっていくのです。

なぜデリケートゾーンケアが必要なのか
デリケートゾーンケアの流れは、膣を専用のソープで清潔に洗い、顔よりも遥かに乾燥しやすいためローションで保湿。オイルでマッサージすることで膣まわりが柔らかくなり、粘液力アップへとつながっていく。ムレなどを防ぎ、膣の状態を確認しやすくする意味でも膣周りのIラインとOラインは脱毛が望ましいそう。
〈Waphyto〉のデリケートゾーンケアアイテムは、森田さんの情熱が結集したものとなっており、専用ソープの「インティメイト ウォッシュ」。粘液と同じくらいのとろりとしたテクスチャーで肌に馴染む保湿ジェルの「ルブリカント」。マッサージしやすいさらりとしたテクスチャーにこだわった「インティメイト オイル」がラインナップしている。
「膣は萎縮したり、乾燥したりしがち。年齢関係なく、若くてもダイエットなどの影響で膣が乾燥し、萎縮している女性は多いです。膣が緩むことで粘液が出る仕組みになっているので、潤っていないと粘液が出ないのです。そして最も大事なオーガズムにも影響する。オーガズムが大切なのは、ストレスホルモンをなかったことにできるからです。だから逆を言えば、このバランスが崩れてしまうと女性はすごく不調を起こしてしまいます。日本だと卑猥な話にくくられがちですが、性欲は食欲・睡眠欲に並びとても大切なことなんです。さらに粘液を出させる仕組みは、コラーゲンやヒアルロン酸を出させる仕組みとも一緒なので、アンチエイジングにもつながっています」

STEP1 洗う
1.専用ソープ(インティメイト ウォッシュ)を手のひらでしっかり泡立てます。
2.大陰唇→小陰唇→膣まわり→大陰唇と小陰唇のヒダを指でやさしくつまむようにして洗います。
3.ヒダの裏側にたまりやすい恥垢をしっかり取り除いて、肛門まわりのシワの間も洗います。

STEP2 保湿する
1.保湿液(ルブリカント)を100円玉大を手に取り、指の腹でやさしくなじませます。

STEP3 マッサージする
1.オイル(インティメイト オイル)をデリケートゾーン全体になじませます。
2.指の腹で円を描くようにまわりからやさしくマッサージをしていきます。

今始めれば健やかな未来が待っている
森田さんが膣ケアの大切さを訴えるのは、人生100年時代を迎える私たちの未来のためでもあります。
「膣ケアをきちんとしていないと、更年期に尿もれやムレ痒みで悩んだり、さらには骨盤底筋の緩みにより、老年期に子宮脱を引き起こしてしまうのです。私は長年、介護の分野にも力を注いでいるのですが、デリケートゾーンのケア不足による、膣まわりの炎症や子宮脱などのトラブルを起こしている例を多数見てきました。けれど、今ケアをしはじめたら今のままを保つことができます。尿もれも予防ができる。いつまでもセックスができるし、ムレ痒みで悩むことも少なくできる。
介護される側に回ったときでも、介護する側の負担を軽減できるし、受ける側も心地良いのです。膣ケアは人生100年時代には絶対に必要なことだと思います」
数世代前までは経験したことのない人生100年時代。つまりは、私たちが初めての世代になろうとしています。より明るく健康的な未来のために、自分を大切にするためのケアを始めてみませんか?

森田さんの著書右から、フィトテラピーを生活にわかりやすく落としこんだ方法が学べる『自然ぐすり』(2016年・ワニブックス)。膣ケアの大切さと化学的根拠を示した入門書『潤うからだ』(2017年・ワニブックス)。更年期や老年期を美しく生きるための『枯れないからだ』(2018年・河出書房新社)。
恥ずかしながら今までデリケートゾーンケアを一種のトレンドと捉えていて、化学的な必要性や理由に関しては全くの無知でした。著書や取材を通じて森田さんに教えていただいて、その必要性を体系的に理解することができました。なにより論より証拠と言わんばかりに、目の前に座っている森田さんが本当に艶っとしてパワフルな素敵な大人の女性なのです。「最近は忙しくて睡眠時間も短いけれど、ケアをとにかくきちんとしているから元気なんです」とおっしゃるその姿をみて、見習わねばと襟を正したのでした。
TEXT: AYAKO UENO
PHOTO: SOICHI ISHIDA
ILLUSTRATION: YURIKA SHIROYAMA

エディター AYAKO
雑誌のビューティ担当などを経てフリーに。気になるコスメや美容法はすぐにトライする派で最近はインナービューティに興味津々。
料理と美味しいお店探しも大好きな食いしん坊。