Introduction of kiiskiisが伝えるFat Lavaの魅力

2021.08.13

  • kiis
  • Fat Lava
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東西ドイツの陶器を販売する「kiis」を知っていますか?Life&Beauty by JUN ONLINEでは「kiis」がヨーロッパ各国から集めたヴィンテージ陶器の販売がスタート。ひとつひとつ表情が異なるArt Potteryの魅力と、その背景に隠された物語をお届けします。

kiisって?

金属工芸の制作活動を行う作家、kiisがスタートしたプロダクトストア。
約5年前、ドイツのうつわに魅了されたことをきっかけに【Fat Lava】をはじめとしたヴィンテージ陶器のコレクターに。
現地での収集のほか、現地の友人やコレクターとの協業により、ドイツ、オランダ、デンマーク、フィンランドの陶器を買い付けし、オンラインストアを中心に販売しています。実店舗も展開中。

SHOP INFO
大阪府大阪市北区天神橋1-14-8 第二池田ビルRoom201
Instagram: @kiisworks

Fat Lavaって?

1940~1990年の期間に西ドイツで制作された陶器のことを、西ドイツ芸術的陶器(West German Art Pottery)と呼び、その中の一ジャンルを【Fat Lava】と呼びます。

【Fat Lava】の特徴は“溶岩のような”デザイン。 流れるようなディティール、マグマのように情熱的な真っ赤なカラー、ザラっとしたテスクチャーなど、“溶岩”を彷彿とさせるデザイン、そして厚ぼったく粗い釉薬も【Fat Lava】のシグネチャーと言えるでしょう。

レーベル別に見るFat Lavaの魅力

【Fat Lava】を構成する歴史深い様々なレーベル。
各レーベルの陶器の特徴を知ることで、花器を探す時間もより充実したものになるはず。

Carstensはクオリティの高さが自慢

1900年、Christian Heinrich Carstesにより設立された大規模なセラミックス企業グループの一部としてスタートした〈Carstens〉。その後、企業形態を変えながらも、ブランドは成長を遂げ、2005年にはセラミックメーカー〈Silberdistel〉を引き継ぐこととなりました。〈Carstens〉 は赤茶色の粘土をベースに花瓶を作り、60〜70年代には様々な釉薬を用いた花瓶を制作し、ランプベースやキャンドルスタンド、壁のレリーフ、時計なども生産していました。

ドイツ陶器界のイノベーター、Ruscha

Georg Schardtによってラインバッハに創設された〈Ruscha〉。歴代、数多くの才能豊かなデザイナーやデコレーターが生まれ、オットー・ゲルハルツは画期的な釉薬を数多く考案しました。中でも「Volkano」釉薬は、当時主流だった直線的なデザインから、滴り落ちるファッショナブルなスタイルへと変化させる画期的なものだったそう。ドイツのセラミック業界に新風を吹かせた「313」の水差しも、〈Ruscha〉のデザイナー、クルト・チェルナーがデザインしたものだとか。

シックな佇まいのVEB Haldensleben

先に紹介した〈Carstens〉の派生とも言えるのが、東ドイツのメーカー〈VEB Haldensleben〉。西ドイツ製の花瓶よりも落ち着いたカラーリングが特徴ですが、海外向けに生産された花瓶は、遊び心が感じられるデザインも多く見受けられるそう。

Bay Keramikで見つける幾何学模様

1933年設立、当初は調理用の鍋も含め、素焼きのテラコッタの食器類を中心に生産が行われていたBay Keramikは、1936年には釉薬が導入され1950年代前半からは花瓶などの装飾品も登場。1956年までには120種類の形状で18種類の図柄が生産されるようになり、1960年には図柄の種類は29種類にまで増えていきました。図柄の多くは曲線もしくは角ばったデザインで構成され、黒線と明るい色彩のコントラストが特徴とも言えます。

Strehlaの実用的かつ美しいデザイン

1828年に設立された〈Strehla〉は実用的かつ、装飾的な陶器を様々なバリエーションで展開してきたレーベル。1960年代後半から70年代にかけての〈Strehla〉の作品では、手作業で施された、Fat Lava釉薬を使用した装飾も特徴の一つです。

「kiis」から届けられたヴィンテージ陶器【Fat Lava】のストーリー。知れば知るほど、好きになる。花瓶としての役割はもちろん、知らないことを教えてくれる、そんな【Fat Lava】の魅力に触れてみてください。




TEXT: Life&Beauty by JUN ONLINE

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