
UMEBOSHI LOVER梅パワーでウイルスに負けない体づくり。
2021.07.29
「延楽梅花堂の杉田梅に出合って、梅干し嫌いを克服できた」という声に、一気に食指が動きました。神奈川県小田原市の梅林で無農薬栽培されている杉田梅。中には樹齢300年を超える大樹もあり、貴重な品種で「幻の梅」とも呼ばれています。延楽梅花堂の梅製品にはこの杉田梅が使われており、そのすべてを手作りしているのが店主の乗松祥子さん。実は彼女自身も、もともとは梅干しが苦手だったそうです。通常の梅よりもひときわ大きく密度の高い杉田梅には、クエン酸が豊富に含まれており、免疫力を高めてくれます。特に力強い酸味のある梅干しは、一度食べるとやみつきに。サロン アダム エ ロペのスタッフも声を揃えて絶賛する、こだわりの手作り梅製品をご紹介します。
使わないと損! 天然の調味料、梅酢の魅力。

梅干しを漬けたときにでる自然な液体が梅酢。食材を長持ちさせるだけでなく美肌効果や抗菌作用、さらにはインフルエンザウイルスの感染を防ぐという研究結果もあり、とにかくいいことづくしなんです。乗松さんの作る梅酢は、白梅酢と赤しそを加えた赤梅酢の2種類。どちらもドレッシングや酢の物にはもちろん、塩分がほどよく含まれているので、いろんな料理に塩代わりに使えるのが優秀ポイント。魚や肉を焼く前にこの梅酢で下味をつけておくと、生臭さが消えて旨みを引き出してくれます。ほのかな梅の風味と酸味も相まって、食欲が増幅すること間違いなし! クエン酸たっぷりの杉田梅ドリンクは、濃厚な甘酸っぱさが疲れた体にしみわたります。ソーダ割りにすればシャキッと爽やか。お湯割りでまったり味わうのもオススメです。
ご飯が止まらなくなる、究極の梅干し。

延楽梅花堂の代名詞でもある、杉田梅の梅干し。こちらも白漬けと赤しそ漬けの2種類があります。大ぶりの梅は弾力があり、見ているだけでも唾液がジワリ。口に入れた瞬間、ツンとした酸味と塩気に思わず瞼がキュッと閉じます。ほんの少しかじっただけでも体全体が熱くなり、残るのはキレのいい後味。炊きたての新米と合わせて食べれば確実に最強コンビです。ほかにおかずがなくても満足できそう。このほかに、赤しそ漬けの梅干しを食べやすくペースト状にしたものも。隠し味に使うと料理が引きしまる万能な逸品です。
素材の味を引き立てる、粋なひとさじ。

いつもの料理が簡単にランクアップする、ふりかけや塩も必見です。延楽梅花堂の商品の中でも高い人気を誇るのが、赤しそふりかけ。後を引く酸味としその香り、ほどよい塩加減が三位一体となり、ご飯の甘みを引き立てます。鮮やかなピンク色の梅塩は、赤梅酢と塩を数週間かけてじっくりと混ぜ込み、水分を飛ばして作られたもの。通常の塩に比べてまろやかさがあり、ステーキなどの肉料理や天ぷらと相性抜群。塩を変えるだけで、いつもよりちょっと贅沢で粋な料理を楽しめます。
梅仕事に半生を捧げてきた乗松さんの作る梅干しは、酸っぱさに威厳があります。減塩で甘めの市販の梅干しに慣れ切っていた筆者の舌は、この昔ながらの梅干しにパンチをくらい、覚醒させられました。まさに梅干しの金字塔。一度食べるとほかでは物足りなくなるんです。杉田梅に含まれる上質なクエン酸パワーを、疲れた体が欲しているのがわかります。免疫力は今の時代に欠かせないもの。自分の健康を守るのは自分自身です。良質な梅フードを毎日の食事に取り入れて、ウイルスに負けない体を作っていきたいですね。
Text:EIMI HAYASHI
ILLUSTRATION: HARUKA TOSHIMITSU

エディター EIMI
広告代理店勤務を経て、フリーランスのエディター/ライターとしての活動を開始。
ファッション誌を中心にコラムやインタビュー記事などを執筆中。
三度の飯よりミステリー好き。