INCENSE NEW COLLECTION 秋のはじまりは、お香とともに
2022.09.16
太陽がじりじりと照りつけていた夏の日々も段々と落ち着きを取り戻し、木の葉が色づきはじめるこの頃。そんな時にはいい香りで空間をリフレッシュして、新たな気持ちで秋の季節を迎えませんか?タイプによって燃焼時間や香りの強度が異なるインセンスや、空間をアップグレードさせてくれるインセンスホルダーをご紹介します。
火をつけなくても香る、紙タイプのインセンス
*お香 スティックタイプ
じっくりと、徐々に香りが広がるスティックタイプのインセンス
時間を掛けて徐々に広がっていくのが特徴のスティックタイプのインセンス。キャンドルのような感覚で気軽にお香を楽しめます。
手持ち花火のようなカラフルな色合いで、サステナブルな素材のバンブーを使用した
〈Vyrao(バイラオ)〉のインセンス
。花々や植物の自然治癒力をエッセンスにイギリスを代表する調香師リン・ハリスが調香。竹芯香のほか香料粉末にもバンブーパウダーを配合。エネルギーの癒しと優れた調香技術を融合させた香りがマインドをリセットします。
ちょっぴり気分がいい日には、リッチな香りで癒されたい。伝統の和木天然オイルに、パフュームレベルのフレグランスを融合させた〈KITOWA(キトワ)〉のインセンス。シルクのように甘くクリーミーな、最上級の白檀がベースの
「サンダルウッド」
に、ベトナムで産出する沈香(じんこう)の最高級品で、エキゾチックな甘さが漂う
「伽羅」
の2種類がラインナップ。世界に類のないユニークな香りを楽しんで。
お香の香りを楽しむのはもちろんのこと、香りを聞いて楽しむ
〈wa/ter(ウォーター)〉のインセンス
。お目覚め後の朝一番にぴったりな「SUN」は、鳥のさえずりをイメージし、ヒバやスギの木、レモングラスの香りがするなど、五感で楽しめます。忙しくすぎていく毎日に、香りを聞く15分間を取り入れてみて。
こだわりのお香と作陶家のつくるお香立てがセットになった〈SENN(セン)〉のインセンスは、はじめてのスティックインセンスにぴったりな逸品。日本らしいユズに始まりハーブの穏やかな香りが流れる
「淡(awai)」
や、ユズや竹が香る希望の
「燈 (tomoshibi)」
、ひと息つきたいときにマンダリンやフェンネルがあたたかさを感じさせる
「熄(uzumibi)」
の香りで、モダンな和の風合いが楽しめます。
*お香 ブロックタイプ
好きな分だけ砕いて使えるブロックタイプ
燃やす前に小さく砕いて好きな分だけ使うことができるブロックタイプ。砕いた小片の量によって香りの強さを調節できるので、物足りないなと感じた時には香りを強くすることもできます。
ナチュラルな西オーストラリアのサンダルウッドの枝と樹脂を使って、一つ一つハンドメイドでつくられている〈Tribe Earth(トライブ アース)〉のインセンスは、接着剤や香料、エッセンシャルオイルなどは一切使わず、100%植物ベースで作られています。香りは甘く落ち着いた香りのマリーツリー「Bushwalk」
に、古くから香木として親しまれてきた深みのある沈香がブレンドされた
「Mystic」
、ウッディーでアーシーな香りのベチバーの根をミックスした
「Presence」
の3種類。
〈amabro〉のメノウを着色したコースター
の上に置いて燃やせば、ひとつとして同じ柄のない天然石の不思議な模様と、インセンスの煙がマッチして、香りとともに目でも楽しめます。
金属の重厚感と、インセンススティックの繊細な佇まい
繊細なデザインがインテリアとしても良いスパイスになるお香立て。スティックタイプはもちろんのこと、コーンやブロック、紙タイプのインセンスを器に置いてみても。
アルミニウムからつくられた〈Henly Wilson(ヘンリー・ウィルソン)〉のインセンスバーナー
は、重厚感のある見た目とは違い、軽くて頑丈。シルバーの輝きは時間とともに酸化し独特の味を出してくれます。
コロナ禍でのロックダウンから必要だと感じた強さや回復力、勇気を真鍮の素材に落とし込んだという
〈Lightly(ライトリー)〉のインセンスバーナー
。
シンメトリーな形のインセンスバーナー
は、定番のプランターシリーズとマッチするデザインに。おうち時間の充実を目指す〈Lightly〉らしい、用途と素材を活かした色彩の豊かさが際立つデザインです。
佇まいの美しい真鍮製のお香立ては、
〈APOTHEKE FRAGRANCE(アポテーケ フレグランス)〉のインセンススタンド
。手加工された真鍮は、使い込んで行くうちに、徐々に色合いが濃くなっていき、独特の味わいが出て、真鍮本来の美しさが増してきます。コルクを用いた〈APOTHEKE FRAGRANCE〉のインセンススティックを差せば、ぴったりマッチします。
銅と亜鉛が組み合わさったブラスディッシュに、知恵や真実を伝える石といわれるラピスラズリが乗せられた
〈MAHO(マホ)〉のインセンスホルダー
。ブランドのシグネチャーである「Hoseki mari」がネガティブなマインドから解放し、火を灯した瞬間から穏やかでリラックスした空間を作り出します。
真鍮トレイと三角のガラスの絶妙なバランスが美しい
〈PUEBCO(プエブコ)〉のインセンススタンド
。光の屈折率などを調べるガラス製のプリズムを使っているので、自然光やインセンスの煙の変化が見どころです。
何個でも集めたくなる、水滴のようなガラスのトレイ
みずみずしく透き通ったガラスのお香立てから流れる空気は、霧が晴れていく空模様のよう。
シンプルなクリアガラスが光る〈LAN(ラン)〉のクリアガラストレイは、周りが縁取られているのでアクセサリー置きとしても使えます。
波打つようなガラストレイ
は、ガラスが固まる過程で生まれた気泡がガラスの美しさを際立たせます。
ぽってりと厚みのあるガラスのトレイ
は、これまたぽってりとしたガラスリングのようなお香立てのセット。
まあるいシルバーのお皿
は、手作業で純銀のコーティングが施されたもの。中央のくぼみが銀のツヤ感を強調し、クリアガラスのお香差しともマッチします。
蛍光灯の再生ガラスやブラウン管テレビのディスプレイガラスから生まれ変わった
〈wa/ter〉のインセンススタンド
。ハンドメイドで制作されており、気泡の入り方で絶妙に異なる光加減を楽しめます。「blue gray」は、テレビをつくる部品としてのガラスから、人々の目に留まる美しいオブジェとしてのガラスへ。「light」は、LEDの普及によって消えていく蛍光灯の再生ガラスから、人々の心に灯りを灯しつづけてくれるオブジェとしてのガラスに生まれ変わりました。
インセンスのラインナップも豊富に。インセンスにそっと火を灯せば、心と身体が整うはず。繊細にデザインされたインセンスホルダーとともに、目で見て、音で聞いて、香りで感じられるのもお香ならではの楽しみ方。香りの強さや燃焼時間で好みのタイプを選んで、心も空間も秋の空気に切り替えましょう。
TEXT: KIRI MASAGAKI(LESEN)
PHOTO: SOICHI ISHIDA