THE SCENTS OF DAYS香りに包まれて、憂鬱な気分とさよなら

2022.06.10

  • INTERIOR
  • FEATURE

湿気が多い梅雨の時期は、どうしても気分が滅入りがち。そんなときこそ、香りの力に頼ってみては? Life&Beauty by JUN ONLINEから、見た目も中身もハイセンスなフレグランスをタイプ別にピックアップ。お気に入りの香りを取り入れて、気持ちをリセットしませんか?

スプレータイプで空間をリフレッシュ!

シュッとスプレーするだけで、手軽に室内の空気を変えられるルームスプレー。カーテンや寝具などのファブリックに使えるものも多く、衣類やハンカチにひと吹きすれば、香水のような楽しみ方も。いくつか揃えて、そのときの気分で香りを着せ替えて。

目を閉じれば、そこは大自然

都会のコンクリートジャングルでも、澄んだ森の空気を感じたい。そんな思いを叶えてくれるのが、オークランドを拠点とする〈Juniper Ridge(ジュニパー リッジ)〉のルームスプレー。西海岸各地の山や砂漠で採取した植物の香りがそのまま再現されており、ナチュラルを超えた「野生」のにおいを堪能できる。6種類あるうちの「シエラフォレスト」は、シエラネバダ山脈の針葉樹森をイメージした香り。澄んだ山の空気に樹脂のスパイシーさがほんのり漂い、目を閉じればそこはもう大自然!

シトラスの香りで深呼吸

フランスの老舗香料メーカー、ロベルテ社の5代目、ジョルジュ・モーベルが手がける〈MARIEJEANNE(マリー ジャンヌ)〉。原料のセレクトから調香までの全工程を南仏グラースのアトリエで手がけており、丁寧なものづくりにこだわっている。天然のエッセンシャルオイルで作られたルームミスト「ブリューム デテ」は、今の季節にふさわしい爽快なシトラスの香調。フレッシュなマンダリンがパッとはじけた後に、ローズマリーやラベンダーが続き、清らかな香りに自然と呼吸が深まる。デスクワークの合間にひと吹きすれば、背筋が伸びるような気分に。

香りが一気に広がるコーンタイプ

燃焼スピードが早く、香りが一気に広がるコーンタイプのインセンスは、短時間でさっと空気を変えたいときに重宝する。来客直前に玄関で焚いておけば、ドアを開けたときにふわりといい香りがして、ゲストを気持ちよく出迎えられそう。

カリフォルニアの夕暮れに思いを馳せて

クリスティン・パンフリーとトーマス・ニューバーガー夫妻が手がける〈P.F. Candle Co.(ピーエフ キャンドル)〉。カリフォルニアの豊かな自然に囲まれたデザイナー自身の暮らしを着想源に、日常になじむ等身大の香りを数多く打ち出している。サンセットシリーズでは、時間帯によって移りゆくさまざまな感情を表現。夜8時の神秘的な時間を切り取った「DUSK」は、クラリセージとアイリスのフローラルなノートに、ウッディ調のパロサントが重なり合う。カリフォルニアの解放的なムードを感じてみて。

ノスタルジックに香り立つヒノキ

歴史ある日本香堂によるフレグランスブランド〈Yohaku〉のコンセプトは、自然への回帰。すべてのプロダクトは、日本で古くから親しまれてきた樹木や草花をベースに創香されている。お香はシンプルに、天然のヒノキの香り。余分なものを足さない潔さに、ブランドの美学を感じる。火をつけて燻らせると、無垢で素朴な香りが一気に立ちのぼる。ふとこみ上げてくるのは、昔どこかで嗅いだことのあるような懐かしさと優しい気持ち。幼少期の夏の思い出や、いつかの旅先で出会った風景が脳裏をよぎり、ノスタルジーが掻き立てられる。

ゆっくりと、静かに燃えるスティックタイプ

お香の定番といえばスティックタイプ。コーンタイプと違って最後まで均一に燃えていくので、小さなスペースでじっくりと香りを広げたいときはこの形状がおすすめ。くつろぎタイムのお供に燻らせて、贅沢なひとときを。

ミステリアスな自然へと誘う

パロサントスティックをはじめ、キャンドルやディフューザーなどさまざまなフレグランスアイテムを展開する〈Danlow(ダンロウ)〉。全6種類のインセンスには、それぞれエモーショナルなネーミングがつけられており、香りから紡がれるストーリーにも耳を傾けたい。「SHVERPOT」という香りにつけられた副題は「幻怪な自然」。ローズとアンバーが華やかに広がる中に、クローブやシナモンが刺激的なアクセントをもたらし、自然のミステリアスな一面を演出する。甘さを含んだ優しくもスパイシーなノートにきっと魅了されるはず。

イメージは真夏の昼下がり

日本の老舗線香メーカーの熟練の職人によって、1本1本手作りされている〈VEDA(ヴェーダ)〉のお香。シックな黒のスティックはインテリアに馴染みやすく、焚いたときの煙が驚くほど少ない。その静寂で凛とした佇まいが美しく、目でも存分に楽しめる逸品だ。お香は全部で3種類。真夏の昼下がりをイメージした「REVITALIZED(リバイタライズド)」は、ユーカリ、レモングラス、ユズの清涼感あふれる香り。部屋の空気がクリアになり、焚き終わった後の余韻まで心地いい。

おうち時間やリモートワークが増え、室内での気分転換にルームフレグランスが注目されている昨今。香りには空気を浄化し整える効果も期待できるので、まさに梅雨の時期にうってつけ。仕事に集中したいときやリラックスしたいときなど、シチュエーションに合わせて好きな香りを使い分け、どんよりシーズンを乗り切ろう。



TEXT: EIMI HAYASHI
PHOTO: SOICHI ISHIDA
ILLUSTRATION: KANA KITAMURA

エディター EIMI


広告代理店勤務を経て、フリーランスのエディター/ライターとしての活動を開始。ファッション誌を中心にコラムやインタビュー記事などを執筆中。三度の飯よりミステリー好き。

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